文学者たちの痕跡

忘却されつつある文学者の闘争について書きとどめておきたいと思います。

労働者対資本家ではない、商品―貨幣が問題だ。

貨幣の性質=自然生成

 

 いわゆる資本主義を打倒するというのなら伝統的な労働者―資本家ではなく商品―貨幣に焦点を置かねばなりません。前者なら主人と奴隷という人間の対立で暴力的なプロレタリア革命を導いてきました。それは主人と奴隷が入れ替わるだけか、より毛沢東スターリンが前衛となる強い国家権力に帰結するだけです。

 そこで後者を考えるなら、資本主義という言葉を用いてはまず駄目です。それは我々のイムズ、理念とは離れたところにある形式関係なのですから。マルクスもいうように、資本は自己増殖運動をするのであり、人間はその人格的担い手にすぎません。この自己は人間の事ではなく資本の事、資本の論理です。貨幣の蓄積は人間の欲望に原因があるとみて、それを計画管理しようとしたのがマルクスの盟友エンゲルスであったともいわれています。マルクス=レーニン主義はいうまでもありません。唯物史観論ならマルクスがいなくてもほかの誰かがやってくれる。だが、彼の最大の功績は「価値形態論」にほかなりません。

 

www.legendaryletter.net

 

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 要は、共同体、管理組織から離れた社会的(social)なつながりを形成するには貨幣はなくてはなりません。と同時に資本に転化する貨幣は揚棄せねばなりません。ここでいう社会的とは社会主義とは無縁であるのは言うまでもない、個々人の自由な連帯とそれに付随する責任なのですから。近年、仮想通貨が勃興しつつありますので暖かく見守りたいですね。

 

 貨幣の自己増殖運動について文学者の立場から詳しく書かれていますのでご参考までに。

 

トランスクリティーク――カントとマルクス (岩波現代文庫)

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マルクスその可能性の中心 (講談社学術文庫)

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