文学者たちの痕跡

忘却されつつある文学者の闘争について書きとどめておきたいと思います。

「歴史の反復」「他者」「言語」

英文法 There is 構文について

 There is ...は「・・・がある」という一義的な解釈しか知りませんでしたが、実際人文書などの論文に取り組む際にはその用途についてもっと深く知っておく必要があると痛感しました。

 私も例文を探しながらその説明を通して 、自分自身がその論文の理解を深めようとしています。

    http://kenji-tokuda902.hateblo.jp/entry/2017/04/02/191041

 

用途は3つあります。

  1. これからの話に前提はない
  2. これまでの話題の裏付け、例の列挙
  3. これまでの話題に対する逆説  

 それぞれを解説するのに、「歴史の反復」「他者論」「言語論」に関する論文から引用しました。歴史の反復には、過去の巨匠や出来事を参考に人が何かを起こそうとする場合と、意図せずとも構造的な反復がなされている場合とがある。重要なのは後者です。

 また、他者論で取り上げたのはキリスト教に対するヘーゲルキルケゴールの態度です。キリスト教は世界中に広がった、だからイエスは神なのだとするのがヘーゲル。それに対し同時代に卑近な姿で現れたイエスを神とみなせるかどうかを問題としたのがキルケゴールです。目の前の人物と交換、コミュニケーションをするのには「命がけの飛躍」がいるというわけです。共通の前提を持たない以上は。

 

 「言語論」で書いたのは、ある言語からある言語へ翻訳をする際にそれを可能にするメタ言語はありえないということです。本来言葉は自然言語なのです。日本語や英語は形式化された人工言語というわけです。そうすると人工知能とかいってAIの翻訳にすべてを任せるのはどうかという議論に進むのですがそれについて語るのは紙面上諦めます。言葉は生きものであると心底思います。しかし、ロマン主義的に語ってはいけない。専門的に言うと言葉は自己言及的形式体系になるわけです。これと類似するのが、構造主義者クロード=レヴィストロースが近親婚の禁止を考察したのが興味深い。単に遺伝的、道徳的見地からそうしたのではありません。

 

kenji-tokuda902.hateblo.jp