文学者たちの痕跡

忘却されつつある文学者の闘争について書きとどめておきたいと思います。

‟スーパー英文法”とは

 70年代後半から80年代にかけて頭角を現した駿台予備校の、現在も現役のカリスマ英語教師表三郎氏をご存じでしょうか。同校の東京地区のドンであった故伊藤和夫氏が「基本英文700選」「英文法頻出問題集」「英語構文詳解」など受験生にとっての数々の必読書を世に送ったのに対し、表氏が書いたのは「スーパー英文読解法」の上・下巻の2冊のみだ。表氏の参考書は、難しい単語の意味は問題文の下に書かれているが、注目すべき特徴は、実際の試験で出題された原文を載せるだけで設問は一切なし。受験テクニックなどは邪道でただ内容を正確に理解することに尽きる。先生の仕事はその手伝いで、その内容に対する反論または深化は生徒自身に委ねられるわけだ。大学は入れば終わりではない。いつまでも学習し続けてほしいという願いが込められているのだ。

 

 文科省の英文法は文法のための文法にすぎない。能動態を受動態にかきかえる、あるいは仮定法を直接法に言い換えるとどうなるかなどが典型だろう。受動態、仮定法でしか表現できない場面というものがあってそれを無視すれば内容理解には到底おぼつかない。「スーパー英文読解法」は

a) 前から訳し下して読む(英文は基本的に<抽象⇒具体><前提⇒主張>へと進む)。

b) 構造、表現、内容の3つの次元での分析

 このことを徹底したものだ。表先生の愛弟子富士哲也氏は従来の文法または駿台の最高峰の知とされる伊藤和夫氏のやり方では構造を捉えることしかできずより高い次元にある表現・内容理解の助けにならないと判断してそれに見合う新たな英文法(私の造語、スーパー英文法)を書きあげた。そのタイトルは『英文読解のグラマティカ』。今後、私がそれに関する記事をブログで書く場合の見出しはスーパー英文法①、スーパー英文法②という具合に公開していこうと思う。例文は自分で見つけその解説もするつもりなので乞うご期待!