文学者たちの痕跡

忘却されつつある文学者の闘争について書きとどめておきたいと思います。

駿台予備校、表三郎先生

カリスマ英語講師、表三郎先生のポリシーは一貫して前から読むということに尽きる。英語は<前提→主張><抽象→具体>という流れで進む。中学高校で教わるのは「SがOをVする」というように主語は残すがあとは後ろから訳しあげる。実は受験でそれが通用するのだが、最終目的の内容理解には全くおぼつかない。文法上のS,Vを核において後ろに続くS'V'、S''V''は副次(修飾要素)とみなすのではなく、そこに主張、新たな展開が広がっていくことを念頭に置かねばいけない。具体例は

ⅰ) I insist that  S' V' ~

「私はS'V'だと主張する」というように一文ずつやっていけばテクスト全体が何を言っているのか全くつかめない。「私は主張するのはS'V'だ」と目的語に当たるthat節の内容をinsistが焦点化していると考えるべきなのだ。

ⅱ) This is the book which V' or S'V'~

この文もwhich以下の形容詞節(関係代名詞説)にこそ新情報が含まれている。だとすれば「これはV'or S'V'という本」とするよりも「この本はV'or S'V'だ」とするほうが英文の理に適っている。定冠詞theは後方照応で文法上の核SVCは抽象レベルでwhich以下が具体的新展開を導く。

これまで教わってきたのは日本語ベースの英語に過ぎない。世界中の仲間を増やす具体的新のに“英会話”は役に立つ。でも英語が最も威力を持つのはその論理性だ。そしてそのためには私たちは主張に当たる部分、人が持っていない情報を持つようにしなければならない。表先生の出した英語の参考書をみて気づくことは実際大学入試で出題された長文を掲載しているのだが、一切設問がない(空白の穴埋め問題や下線部の日本語訳など)。あくまでもテクストの理解なのだ。先生は学生を大学に入学させることに焦点を絞っていたとは思えない。その先を見ていたのではなかろうか。

表先生がスーパー英文読解法と呼んだ方法で一つのテクストを読解・解説してみました。自分の思考が一般性を持つという考え、もちろん否定されるべき独我論についてです。古代ギリシャの哲学者ソクラテスプラトンを登場させてみました。

ご参考にどうぞ。